●指の腱鞘炎(ばね指)とは
指を曲げるための腱があり、その腱を支える腱鞘と呼ばれる部分に炎症が起こることが主原因です。指が曲げづらい、痛みを感じる、などの症状を感じた場合、指の腱鞘炎(ばね指)である可能性があります。親指や小指に痛みを感じて曲げづらい、または勝手に曲がってしまった状態から元に戻らない、といった症状が起こります。時には熱を持ち、腫れることもしばしば起こります。
●原因
指先を使う仕事をしている人がなりやすい症状ですが、30~50代の女性は産前産後、更年期障害やホルモンバランス異常によっても引き起こされるとされています。また、高齢になり筋肉が衰えることが発症することもあります。近年ではパソコン、スマホ、ゲーム機などの長時間使用が原因で引き起こされることが増えています。
●治療
もっとも有効な治療法はまずは指の安静です。 テーピングなどで指を固定し、腫れや痛みをひかせるためにステロイド注射で痛みを和らげてから薬を処方します。また、超音波と低周波治療でしばらく経過を見て、症状が改善されない場合は手術を行うこともあります。
超音波と低周波でかなりの改善効果が現在得られています。これで症状が改善されないのならば当院では手術も行っています。手術のほうはばね指の手術は部分的に麻酔をかけ2センチ程度の切開を行なって炎症部分を切除するだけですので所要時間は30分程度です。
当院では数多くの症例を手掛けており、ほとんど傷跡も目立ちませんので女性の方でも安心して受けて頂くことができます。
●超音波、低周波による温熱治療
かなりの除痛効果が得られます。
●PT、運動器セラピストの運動療法、テーピング治療
これにより軽快することが大半です。
●手術治療
頑固なばね指にお勧めです。
予約制です。
肘を短時間駆血して無血手術を実現しておりますので手術時間が短縮できています。肥厚した腱鞘部を見つけて切開するだけです。皮膚は3~4針の縫合で完了です。
1週間の抗生剤内服。消毒来院は3日に一度程度。
7~10日で抜糸して治療完了です。